愛知道路コンセッション株式会社

改築・技術情報 › 点検技術

点検技術

UAVを活用した震災時の道路損傷点検技術の確立に向けた取組み

愛知道路コンセッションでは、震災時の早急な道路復旧のためUAVを用いた早期道路損傷点検技術の開発を進めています。
特に高架橋などの構造物が多いインターチェンジ部分は点検に時間がかかるため、UAVによる空撮などを活用していち早く損傷個所を検出し、初期対応につなげていくことが早期の道路復旧には有効であると考えられます。
現在、多くの企業がUAVを活用したインフラ点検への取り組みを進めており、愛知道路コンセッションもそれらの企業と提携して開発を進めていきたいと考えています。

半田中央ICからの空撮

半田中央ICからの空撮

近赤外線分光スペクトルを用いたコンクリート表面塩化物量の非破壊検査技術

愛知道路コンセッションで管理する路線のうち、中部国際空港連絡道路および衣浦トンネルは海上・海底および海岸に近接した構造物であり、年間を通じて強い塩害環境にさらされています。また、猿投グリーンロードは山間部にあり、冬季は凍結防止剤の散布が度々行われるため、多くの構造物が塩害環境にさらされています。
このような状況から構造物の塩害調査は急務ではありますが、一般的にはコンクリートの塩害調査はコア抜きを必要とするため、コンクリート構造物に小さいながらも損傷を与えるため、あまり数多く行えない検査です。
前田建設工業(株)と(株)トプコンが共同開発した「近赤外線分光スペクトルを用いたコンクリート表面塩化物量の非破壊検査技術」は、非破壊で遠隔からコンクリート表面の塩化物量を推定し、マッピングが可能な技術であり、これにより構造物の塩化物量の多い個所を特定し、少ないコア採取で効果的に塩害調査を行うことが可能です。愛知道路コンセッションはこのような技術を活用して、より効率的にインフラ維持管理を実施していくことを目指しています。

装置の構成

装置の構成

実証実験に用いた構造物

実証実験に用いた構造物

近赤外線によるマッピング結果例

近赤外線によるマッピング結果例

現場での測定方法例

現場での測定方法例